セットアップ

目次

  1. 前提条件
  2. A2DPWB のインストール
    1. v1 からの乗り換え
  3. 手順 1: 初回セットアップ
  4. 手順 2: アダプターに WinUSB を割り当てる
    1. Zadig を使う場合
    2. デバイス マネージャーで手動で行う
  5. 手順 3: ヘッドホンを探す
  6. ファームウェア(Realtek アダプター)
    1. アプリでの案内(ガイド付きダウンロード)
    2. Bluetooth チップの設定
    3. 手動ダウンロード
  7. 推奨アダプター

前提条件

  • Windows 10 (22H2) / 11 (x64)
  • 専用 USB Bluetooth アダプター(内蔵 Bluetooth とは別)

A2DPWB はアダプターへの WinUSB ドライバーの割り当てを自分で行います。Zadig はもう必要ありません(使うこともできます。Zadig を使う場合を参照)。

A2DPWB のインストール

リリースごとに、中身が同じ 2 つの形式があります。

  • インストーラー版(A2DPWB-<バージョン>-win64-setup.exe):管理者権限なしで現在のユーザーにインストールします。スタートメニュー(A2DP Windows Bridge)とアンインストーラーを追加し、Microsoft Edge WebView2 ランタイムがなければ一緒にインストールします(Windows 11 には標準で入っています)。更新はアプリの中から入れられます(設定 > 更新 > 今すぐ更新)
  • ポータブル版(A2DPWB-<バージョン>-win64-portable.zip):任意の場所に展開して a2dpwb.exe を実行します。3 つのプログラム(a2dpwb.exe、a2dpwb-core.exe、a2dpwb-driver.exe)は同じフォルダーに置いたままにしてください。ポータブル版は更新を知らせるだけです。WebView2 ランタイムが入っている必要があります

どちらも設定・プロファイル・リンクキー・ファームウェアを %APPDATA%\A2DPWB に保存するため、相互に切り替えられます。アンインストールしてもこのフォルダーは残ります。

v1 からの乗り換え

v1 の上から v2 のインストーラーを実行してください。v1 が動いていれば終了を促し、v1 をアンインストールしてから、設定フォルダーはそのまま残します。プロファイル、ヘッドホンとのペアリング、ファームウェアのファイルは引き継がれ、ヘッドホンのペアリングし直しは要りません。(Zadig で)WinUSB を入れてあるアダプターはそのまま使えます。Windows 起動時に開始 がオンだった場合は、v2 が起動するように変わります。

v2 は初回起動時に、v1 の設定を %APPDATA%\A2DPWB\backup-v1\ にコピーしてから読み込みます。

手順 1: 初回セットアップ

USB Bluetooth アダプターを挿して A2DPWB を起動します。プロファイルがまだないとき、または WinUSB のアダプターがないときは、A2DPWB のセットアップ が開きます。手順は 4 つです。

  1. アダプタを選ぶ: 見つかった USB Bluetooth アダプターの一覧です。見当たらなければ、アダプターを挿してから 再検出 を押します
  2. ドライバとファームウェア: WinUSB を割り当てる(手順 2を参照)。Realtek のアダプターはファームウェアのファイルも用意します(ファームウェアを参照)
  3. ヘッドホンを探す: ヘッドホンをペアリングモードにして デバイスを検索 し、選んでから プロファイルを作成 します(手順 3を参照)
  4. テスト: ヘッドホンに送る音(PC の音すべて、仮想デバイス、または 1 つのアプリ)を選んで 接続 し、PC で何か再生します。ヘッドホンから聞こえればセットアップは完了です

あとで設定する で残りを飛ばせます。設定 > セットアップを実行 でもう一度開けます。

手順 2: アダプターに WinUSB を割り当てる

A2DPWB は、Windows に標準で入っている汎用 USB ドライバー WinUSB を通して USB Bluetooth アダプターと直接通信します。専用のアダプターが必要です。内蔵 Bluetooth は通常の Windows Bluetooth として引き続き使用できます。

  1. アダプタ 画面(またはセットアップの ドライバとファームウェア)を開きます
  2. アダプターの ドライバ が Windows の Bluetooth(または ほかのドライバ / ドライバなし)になっています。WinUSB を割り当てる を押します
  3. 確認の内容を読んで続けると、Windows が管理者の許可(UAC)を求めます
  4. ドライバが WinUSB(A2DPWB が使用) になります

WinUSB を割り当てている間、Windows の Bluetooth からそのアダプターは見えなくなり、そのアダプターで Windows にペアリングしたデバイスはドライバーを戻すまで使えません。通常の周辺機器(キーボード、マウス等)には内蔵 Bluetooth を使用し、PC 内蔵の Bluetooth アダプターには絶対に WinUSB を割り当てないでください。

同じ画面の 元のドライバに戻す で、アダプターを Windows に戻せます。Windows がドライバー(通常は Windows の Bluetooth ドライバー)を選び直し、Windows の Bluetooth でそのアダプターを使えるようになります。WinUSB を割り当て直すまで、A2DPWB はそのアダプターで配信できません。アンインストーラーも同じことを申し出ます。A2DPWB が WinUSB を割り当てたアダプターがあれば、Windows に戻すかを尋ねます(管理者の許可を一度求めます)。更新のときと、サイレントでのアンインストール(/S)では WinUSB のまま残ります。

Zadig を使う場合

Zadig で入れた WinUSB ドライバーでも同じように動きます。

  1. Zadig を開き、Options > List All Devices を選択
  2. ドロップダウンから USB Bluetooth アダプターを選択
  3. ターゲットドライバーとして WinUSB を選び、Replace Driver をクリック

デバイス マネージャーで手動で行う

A2DPWB の一覧にアダプターが出てこない、アダプタ 画面のボタンが失敗する、同じ種類のほかのアダプターと動きが違う、といった場合は、Windows のデバイス マネージャー(スタート を右クリック > デバイス マネージャー)で同じことを手動で行えます。どちらも管理者の権限が要ります。メニューの名前は Windows の版によって少し違うことがあります。

WinUSB を割り当てる

  1. アダプターを探します。通常は Bluetooth の下に製品名(例: 「TP-Link Bluetooth USB Adapter」)で出ています。ドライバーの起動に失敗しているときは黄色の印が付きます。表示 > デバイス (接続別) にすると、PC 内蔵の Bluetooth と見分けやすくなります(内蔵のほうには触らないでください)
  2. 右クリック > ドライバーの更新 > コンピューターを参照してドライバーを検索 > コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します
  3. デバイスの種類を聞かれたら ユニバーサル シリアル バス デバイス を選びます。互換性のあるハードウェアを表示 のチェックを外し、製造元 WinUsb デバイス、モデル WinUsb デバイス を選んで 次へ を押し、警告を確認します
  4. アダプターは ユニバーサル シリアル バス デバイス の下に WinUsb デバイス として出ます。A2DPWB を起動し直す(または アダプタ 画面を開き直す)と、Zadig の場合と同じように使えます

元のドライバーに戻す

  1. ユニバーサル シリアル バス デバイス の下のアダプター(WinUsb デバイス)を右クリック > デバイスのアンインストール。WinUSB ドライバーを Zadig で入れた場合は このデバイスのドライバーを削除しようとしました にもチェックを入れます(入れないと Windows がまた Zadig のドライバーを選びます)
  2. アダプターを抜いて挿し直します(または 操作 > ハードウェア変更のスキャン)。Windows が自分のドライバーを入れ、アダプターは Bluetooth の下に出ます
  3. そこで黄色の印が付いた場合(ドライバーの起動に失敗。例: コード 31)は、メーカーのドライバーがそのアダプターで動いていません。右クリック > ドライバーの更新 > コンピューターを参照してドライバーを検索 > コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します > 汎用 Bluetooth アダプター を選ぶか、A2DPWB で使うなら上の手順で WinUSB を割り当て直してください

手順 3: ヘッドホンを探す

デバイスを検索(セットアップとプロファイルの編集画面にあります)は、USB アダプターで近くのデバイスを約 10 秒探します。先にヘッドホンをペアリングモードにしてください。A2DPWB で以前ペアリングしたデバイスには ペアリング済み と付きます。

検索で見つからないときは、手動入力: に Bluetooth アドレスを入れて 使う を押します。入力・貼り付けたアドレスはその場で整形されます: AA:BB:CC:DD:EE:FF、aa-bb-cc-dd-ee-ff、AABBCCDDEEFF、AA BB CC DD EE FF はどれも AA:BB:CC:DD:EE:FF になります。

Windows 設定から確認(ヘッドホンを PC 内蔵の Bluetooth とペアリングしている場合):

  1. 設定 > Bluetooth とデバイス を開く
  2. オーディオデバイスをクリック
  3. プロパティ をクリック
  4. Bluetooth アドレスが表示される(形式: AA:BB:CC:DD:EE:FF)

コマンドラインから確認(先に A2DPWB を終了してください。トレイ > 終了):

a2dpwb-core.exe --cli --scan

新しいプロファイルは、コーデックが 自動、キャプチャソースがシステムの音で始まります。初期設定のままで一番良い音になります。そのほかは使い方をご覧ください。


ファームウェア(Realtek アダプター)

Realtek ベースの USB Bluetooth アダプター(TP-Link UB500、RTL8761BU ドングル等)は動作に専用ファームウェアが必要です。CSR アダプターはファームウェア不要です。Intel と Broadcom のアダプター(試験的)は、それぞれのファームウェアファイルが必要な場合があります。推奨アダプターを参照してください。

アプリでの案内(ガイド付きダウンロード)

アダプタ 画面(とセットアップの ドライバとファームウェア)に、アダプターのファームウェアの状態が出ます: ファームウェアOK、ファームウェアのファイルは不要です、または必要なファイル名付きの ファームウェアが見つかりません。ダウンロードページを開く ボタンでブラウザの linux-firmware/rtl_bt ページを開き、設定フォルダを開く で保存先フォルダーを開きます。必要な .bin ファイルをダウンロードしてフォルダーに配置します。

A2DPWB はアダプターのチップセットを検出し、必要なファームウェアファイル名を表示します。

Bluetooth チップの設定

アダプタ 画面の Bluetooth チップ の一覧で、アダプターに Realtek の初期化(ファームウェアの書き込み)を行うかどうかを決めます。

選択肢 意味
自動(既定) A2DPWB の起動ごとに、検出したアダプターから判定します。既知の Realtek アダプターならそのチップ、それ以外のアダプターなら Realtek の初期化を行いません
Realtek 以外 Realtek の初期化を行いません。Intel、Broadcom、CSR などのアダプターを自動で判別できない場合に選びます
RTL8761BU、RTL8822CU など その Realtek チップとして扱います。自動で判別できない Realtek 系アダプター(独自の VID:PID を持つ OEM 製品)で必要です。状態欄に .bin ファイルが設定フォルダーにあるかが表示されます
Custom 設定フォルダーの custom_fw.bin と custom_config.bin を使います

Realtek 以外のアダプターに Realtek チップや Custom を選ばないでください。Realtek ファームウェアを書き込もうとするため、アダプターが起動しない場合があります。

手動ダウンロード

  1. linux-firmware/rtl_bt からチップセット用のファームウェアと設定の .bin ファイルをダウンロード(例: rtl8761bu_fw.bin と rtl8761bu_config.bin)
  2. A2DPWB 設定フォルダー(%APPDATA%\A2DPWB。設定 > 設定フォルダ にも表示されます)に両ファイルを配置

これらのファームウェアファイルは linux-firmware プロジェクト経由で配布される Realtek 独自のバイナリです。本リポジトリには含まれていません。再配布条件については WHENCE を参照してください。


推奨アダプター

チップセット 製品例 備考
Realtek TP-Link UB500、RTL8761BU ファームウェアのダウンロードが必要(上記参照)。最も検証済み
CSR CSR8510 汎用ドングル そのまま動作、ファームウェア不要
Broadcom ASUS BT400 (BCM20702) 試験的。 Bluetooth クラス E0/01/01 ではなくベンダークラス FF/01/01 を名乗るアダプタ(BCM20702 の OEM ドングル)も検出。ROM ファームウェアで動作。設定フォルダに PatchRAM .hcd(例: BCM20702A1-0b05-17cb.hcd)があれば起動時に適用
Intel Intel 8265 / 9260 / AX200 / AX201 試験的。 ブートローダーモード(コールドブート後など)では linux-firmware intel/ の対応する ibt-*.sfi + ibt-*.ddc を設定フォルダに配置する必要あり。AX210 以降(TLV ブートローダー)は未対応
MediaTek、Qualcomm MT7921/MT7922、QCA61x4 未対応: A2DPWB にないファームウェアローダーが必要

USB Bluetooth 5.0 以上のアダプターは、LDAC のような高ビットレートコーデックに最適です。

複数のアダプターに WinUSB を割り当てていると、A2DPWB は最初に見つけたものを使います。WinUSB は A2DPWB で使うアダプターだけにしてください。